【導入事例】地域活性化事業としての貸別荘経営。最初の「大バズり」から始まったインフルエンサーマーケティングのリアルと「次なる一手」

目次

  1. profile
  2. 最初は「保養所」だった。偶然の出会いから始まったタイザの地域活性化事業
  3. 1発目の「大バズり」に驚愕!インフルエンサーの爆発力と、成果に直結させる「設計」の重要性
  4. 無料の親水プールで起きた「嬉しい悲鳴」と現場のリアルな課題
  5. 今後の展望:観光の「外貨獲得」から、持続可能な「住む人を増やす」「事業をつくる」ステージへ
  6. まとめ(具体的な成果)

profile

未来創造マネジメント株式会社

本拠地を奈良県奈良市に置きながら、京都府京丹後市の間人(タイザ)地区を中心に地域活性化事業を展開。観光事業としての貸別荘の運営をはじめ、食品小売業や地域住宅の賃貸事業など、多角的なアプローチで地域の課題解決に挑まれています。


<今回お話をうかがった方>
未来創造マネジメント株式会社 代表取締役 谷口様/堀様

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最初は「保養所」だった。偶然の出会いから始まったタイザの地域活性化事業

―――まず初めに、貴社が展開されている事業内容について教えてください。

谷口様:私たちの事業を一言で説明するのはなかなか難しいのですが(笑)、今回お話しするインフルエンサーマーケティングに関わる部分で言えば、「地域活性化事業」になります。その中核を担っているのが、京都府京丹後市の間人(タイザ)という地域での、一棟貸し別荘をはじめとする観光事業です。それ以外にも、地域での食品小売業「うまやど市場」の運営や、住宅賃貸業なども手がけています。

―――本拠地は奈良にあるとのことですが、なぜ「間人」という場所を選ばれたのでしょうか?

谷口様:これも話すと長くなるんですが(笑)、本当に偶然のご縁なんです。最初は地域活性化なんて大それたことは一切考えていなくて、会社の福利厚生というか「綺麗な海が見える保養所が持てたらいいな」という目的で物件を探していました。奈良から一定の時間内で移動できる場所という条件で探す中で、たまたま出会ったのが京丹後市の間人でした。

実際に足を運んでみると、本当に素晴らしい、魅力的な町だったんです。しかし同時に、強烈な高齢化や空き家だらけの現状を目の当たりにして、「このまま放っておいたら、この美しい町は10年後になくなってしまう」という危機感を強く抱きました。そこから「自分たちにできることはないか」と考え、スタートしたのが今の事業です。

1発目の「大バズり」に驚愕!インフルエンサーさんの爆発力と「再現性」への模索

―――インフルエンサーワークスを導入されたきっかけは何だったのですか?

谷口様:元々はPR TIMESでプレスリリースを発信していたのですが、その流れでご連絡をいただいたのがきっかけです。実はそれまで、インフルエンサーを公募してマッチングするようなサービスがあること自体知りませんでした。自分たちで1からインフルエンサーを探して交渉するのは面倒だなと思っていたので(笑)、この仕組みは面白そうだと思い、他社と比較することなく導入を決めました。

運営母体がベクトルグループという点も、大きな安心感と信頼性につながりましたね。

―――実際にインフルエンサーさんをお呼びしてみて、反響はいかがでしたか?

谷口様:正直に言うと、最初はインフルエンサーさんの力を少し甘く見ていた部分がありました(笑)。ところが、最初に「taiza Child」に来ていただいたインフルエンサーの「ぜんパパ」様の投稿が、69万回再生という「大バズり」を記録したんです。

このバズの威力は凄まじく、ご投稿いただいた直後から40件ほどのご予約が入り、本来なら閑散期であるはずの6月の梅雨の時期も含めて、平日の予約まで100%埋まるという信じられない状態になりました。

【実際の69万回再生の @zenpapa_kansai_odekake様の投稿】

―――地方の宿泊施設で、閑散期の平日まで満室というのは驚異的ですね。なぜそこまでの成果に繋がったと思われますか?

谷口様:今振り返って感じるのは、単に「バズったから」だけではなく、「誰に・何を・どう見せるか」という設計が完璧に噛み合っていたからだということです。

「taiza child」は単なる地方の貸別荘ではなく、「子連れファミリーの子どもも大人も楽しめる空間」として、ターゲットと利用シーンにエッジを効かせています。そこに、まさにその層に強い影響力を持つ「ぜんパパ」様が掛け合わされた。フォロワーの規模だけでなく、「私たちの施設に泊まりたい」と思う熱量の高いフォロワー属性と完璧にマッチしたんしたんです。

また、投稿内容が「ここならうちの家族で行く価値がある!」と自分ごと化できる訴求になっていたからこそ、SNS上の「いいね」で終わらずに、一気に「予約」という実際の成果へ直結したのだと思います。

―――「認知」だけでなく「予約」という行動まで、募集段階から勝てる構図が作れていたのですね。

谷口様:そうですね。だからこそ、この仕組みは「運任せのPR」にしてはいけないなと痛感しています。インフルエンサーさんを正しく活用すると、これほどの効果が出るのかと本当に驚かされました。

無料の親水プールで起きた「嬉しい悲鳴」と現場のリアルな課題

―――観光事業が盛り上がる一方で、地域に根差すビジネスだからこその課題などはありましたか?

堀様:そうですね。私たちの施設の近くに「親水プール」という、海をそのまま活かした無料の遊び場があるんです。昨年、個人的に間人に来られていたインフルエンサーさんがそこをSNSで紹介したところ、Instagram上で一気に拡散されました。

その結果、今年も早い段階から非常に多くの観光客が訪れているのですが、SNSのコメント欄を見ると、地元の方から「路上駐車に困っている」「ゴミは必ず持ち帰ってほしい」といったリアルな声が書き込まれるようになっています。元々は地元の子供たちが楽しむための無料施設だったので、外部から人が急増することによるマナー問題は、地域としては少し複雑な「気になるポイント」になっていますね。

谷口様:私たちが地域活性化を考える上で最も大切にしているのは、「すでに地域にある産業や事業を邪魔しない、地元の方々に迷惑をかけない」ということです。

外部の人間が土足で入り込んで今あるパイを奪うのではなく、地域に足りないもの(一棟貸しの民泊など)を補う形で事業を作る。そして、訪れたインフルエンサーさんには、私たちが運営する小売店舗「うまやど市場」にも立ち寄ってもらうなど、町全体にポジティブな経済効果が循環するような工夫を常に意識しています。

うまやど市場

今後の展望:観光の「外貨獲得」から、持続可能な「住む人を増やす」ステージへ

―――今後のマーケティング戦略や、「間人」の町全体の構想について教えてください。

谷口様:インフルエンサーワークスの活用においては、最初の「大バズり」の体験をベースに、さらに確実な「再現性」を持たせるための模索を始めています。季節ごとにサムネイルを差し替えたり、タイトルに響くキーワードを盛り込んだりして、「どんな案件に見えるか」をしっかり設計し、より戦略的にアプローチしていくことが次のステップですね。

町全体の構想としては、私たちが最初に設定した地域活性化の3つの軸、「外貨を稼ぐ(観光・インバウンド)」/「地域に仕事(雇用)を作る」/「住む人(移住・定住)を増やす」がベースにあります。

これまでは、貸別荘事業を通じて「外貨を稼ぐ」という入り口を形にしてきました。しかし、これだけでは人口減少や空き家問題の根本的な解決にはなりません。今後は、住宅賃貸業の軸をさらに強化して間人に「実際に住む人を増やす」というステップと、新たな事業と雇用を生み出すステップに、本格的に踏み込んでいきたいと考えています。

まとめ:具体的な成果

● 総キャンペーン数: 5件(2025年〜現在)

● 驚異的な予約獲得率:インフルエンサー施策(ぜんパパ様等)の成功により、閑散期(6月)の平日も含めた予約率100%を達成。

● 認知度の爆発的向上:子連れ特化型アプローチにより、Instagramリール動画で最大69万回再生を記録。

お話の中で特に印象的だったのは、ターゲットと利用シーンを徹底的に絞り込み、確実に「予約」という成果へ直結させる戦略的なアプローチです。「バズ」をきっかけに観光客を呼び込むステップから、今後は「移住者を増やし、地域を存続させる」という、より深い地方創生のフェーズへ進もうとされている同社の挑戦を、今後も全力でサポートさせていただきたいと感じました。

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